2014年07月17日

鴨川あれこれ1 賀茂川と鴨川、なぜ漢字を替えてるの?


地理院地図色別標高図より
※クリックして頂くと拡大した画像が開きます

賀茂川(かもがわ)と高野川(たかのがわ)が
出町柳(でまちやなぎ)で合流すると、名前は鴨川(かもがわ)に。

なぜ、上流の賀茂川と下流の鴨川と区別されているんでしょうか。

今回はこの謎に迫ってみたいと思います。


実は今の河川法では、すべて鴨川
鴨川 (淀川水系) - Wikipediaには、
こんな記述がありました…
1964年(昭和39年)公布、翌年施行の河川法により、
起点よりすべて鴨川の表記に統一されているが、
通例として、高野川との合流点より上流は賀茂川または加茂川と表記される。
…だそうです。

なので、法律上ではすべて「鴨川」のようです。

とはいえ、通例として上流は賀茂川(もしくは加茂川)、
下流は鴨川と呼ばれています。
※呼び名は「かもがわ」ですがね。

その理由は?


2009年10月10日 鴨川の今出川通りから北を写した写真


1.上賀茂神社と下鴨神社が由来とする説
京都の加茂川と鴨川の違いは、なですか - Yahoo!知恵袋
上流にあるのが、上賀茂神社、下流にあるのが下鴨神社なので、
上流は賀茂川、下流は鴨川とする説。

ただし、両方とも通称で、本当の名前は、
上賀茂神社が賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)
下鴨神社が賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)で、
葵祭(あおいまつり)で有名ですが、
両社とも古代氏族の賀茂氏の氏神を祀る神社なんだそうです。
賀茂別雷神社 - Wikipedia
賀茂御祖神社 - Wikipedia

賀茂氏(かもし)のご先祖様(始祖)は
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと、かもたけつのみのみこと)
と呼ばれる神様。
賀茂建角身命 - Wikipedia

なので、本来の名前が、両方とも賀茂なのに、字が変わっているのは、
川の名前が上流と下流で通例で変わっているために、
その川の名前(上流は賀茂川、下流は鴨川)に
(京都では北と南を意味する)上と下を合わせたのではと思うのですが。


2.江戸時代に流域ごとに字を替えた説
京都にある、鴨川と加茂川の由来を教えてください。 - Yahoo!知恵袋
高野川合流点(下鴨神社のあたり)から上流を賀茂川、
下流を加茂川と使い分け(江戸時代)、
「賀茂」「加茂」「鴨」と、その字を変えることで、
どの場所を流れているのかを分かりやすくしていたとも
考えられています。
…とする説。

地図や新聞など文章を見る機会があれば、
流域ごとに川の漢字を替えると、分かりやすいと思うのですが、
時代背景を考えると、実際はどうだったんでしょうか。私にはわかりません。

ちなみに、鴨川 (淀川水系) - Wikipediaには、
「日本紀略」では「鴨川」「賀茂川」どちらの表記も混在しているが、
平安時代には流域により表記を区別していたわけではない。
…とありました。

もともと、鴨川、賀茂川どちらでもよかったのかもしれませんね。


3.鴨氏という豪族が住んでいたことにちなむ
京都にある、鴨川と加茂川の由来を教えてください。 - Yahoo!知恵袋
もともと鴨氏という豪族が住んでいたので、鴨という地名がつき、
鴨川となったようです。(京都市歴史資料館)。
…とありました。

この鴨氏。おそらくは上述の賀茂氏のことだと思います。
でも、その子孫である鴨長明(かものちょうめい)は、鴨なんですね。

鴨長明 - Wikipedia
賀茂御祖神社の神事を統率する禰宜の鴨長継の次男として京都で生まれた。
…だそうです。

賀茂氏も鴨氏も同じのような気がします。
ただ、賀茂建角身命の賀茂を名前に頂くのは申し訳ないという
子孫の気持ちもあったのかもしれませんね。
そこで、鳥の名前にされたのカモ。(鴨だけにね!?)


4.漢字2文字のほうがカッコいい説
これは、京都の鴨川のお話じゃないんですが、
こんな記述を見つけました。

千葉県鴨川市のお話…
「鴨川沿革史」(昭和39年2月・鴨川図書館)には、
「古昔この地方を賀茂(カモ)郷と称した。
京都の鴨川に似ていると云うので加茂川と称したのを、
明治22年4月の町村合併の時、
町名に「加茂」を「鴨」に作り鴨川町と名付けた。」
その時代は、市町村名に3文字よりも2文字が好まれたため、
「加茂川市」ではなく「鴨川市」となったと言われています。
鴨川市の名前の由来は? - 鴨川豆知識 - かもがわナビ(かもナビ)

この記述を見ると、加茂でも、賀茂でも、鴨でもいいようです。
さらに2文字の方が好まれた時代という部分もありますね。

そういう意味では、今、河川法上、すべて「鴨川」表記だそうですが、
2文字が好まれた可能性もあるのかも!?


5.鴨川といえば、やっぱり鴨!?
去年2013年にはこんな話題がありました。
台風の影響で鴨川のカモが川原に避難する光景 ハムスター速報
※リンク先に避難している可愛いカモの画像があります。

あの台風18号の時だと思いますが、
もともと鴨川には、鴨の姿も多いんですよね。

そういう見た目からすると、「鴨川」のほうが親しみやすさがあるかも。


ということで、京都人的に考えると、
上のほうが、より神聖なイメージがあるとすれば、
上(北)を神様である賀茂建角身命のお名前から字を頂いて「賀茂川」に。
下(南)を鴨という鳥もやってくる親しみやすさから「鴨川」と、
そもそも平安時代から表記が混在してたのが、
知らぬ知らぬ間に流域ごとにかわっていったのかもしれませんね。
※結局、何が正しいか、全然分からなかったんですが。。


公式な答え
っと、ここまで書き終えた後に、京都府のHPから見つけてしまいました(笑)

鴨川の名前の由来にはいくつかの説がありますが、
平安京造営の前から、
そのほとりに住んでいた「賀茂氏」に由来しているという考え方が一般的です。
賀茂氏の氏神をまつる上賀茂神社と出町付近の下鴨神社にちなんで
高野川合流点より上流を「賀茂川」、下流を「鴨川」と書かれることが多いようです。

「かもがわ」は明治29年施行の旧河川法制定以降
(昭和39年の新河川法制定に伴い廃止)
京都府が管理する一級河川の区間を定め、「鴨川」と表記しました。
従いまして、一級河川として指定した区間全てを「鴨川」としています。
鴨川真発見記<121から126>/京都府ホームページ

京都府のHPによると、1番の説をとっているようです(汗)


2009年10月21日撮影 鴨川(今出川付近)の亀石

ちなみに高野川は平安時代には埴川(はにがわ)と呼ばれていたそうですが、
「雍州府志(ようしゅうふし) 」によると、
高野村を通ることが高野川の名前の由来だとしているそうです。
(参照)高野川 (京都市) - Wikipedia


埴川という名称だったということなので、いい粘土がとれたのかもしれませんね。
※埴(はに)とは、きめの細かい黄赤色の粘土。瓦・陶器の原料。
 はに【埴】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
タグ:京都
posted by ポジタリアン イエロー at 14:07| ブログ
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