2014年07月24日

円安誘導のアベノミクスとは何だったのか?輸出は数量、金額ともに減少へ…

財務省貿易統計の2014年6月速報が発表されました。
財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan


報道発表 平成26年6月分貿易統計(速報)の概要 財務省
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輸出を見ると…
金額はマイナスの2.0%で2か月連続の減少
数量指数はマイナスの1.7%で2か月連続の減少

…となっています。
※輸出の実態はさらに後述します。

マスコミ報道では、

時事ドットコム:貿易赤字、最大の7.6兆円=燃料輸入が高水準−14年上期
※クリックして頂くと拡大した画像が開きます

見だしに注目すると、
貿易赤字、最大の7.6兆円=燃料輸入が高水準−14年上期
っとなっています(後述)


アベノミクスで輸出が回復するんじゃなかったの?
面白い表現がアベノミクス - Wikipedia
に載っていたので引用します…
(アベノミクスまでの)それまで日本のマーケットは、
米国の株価に左右される動きではあるが、
米国の大企業が好決算を出していたものの、日本のGDPが上がらず、
主力株である銀行や鉄鋼などが低迷したままの状態であった。

特に輸出関連のメーカーなどは30年前の株価まで下落する状況であった。
民主党政権において数回、
円売りドル買い介入をしたものの円高や株安は改善されなかった。

アベノミクスは、このような推移を背景として、
長期にわたる経済停滞を打破しようとして生まれた。
…だそうです。

アベノミクスの政策としては「円高の是正」ですが、
実質的には円安誘導だったと思います。


2013年1月にはすでにこんな記事がありました。
アングル:「アベノミクス」による円安が加速、日本のバーゲンセールを警戒 ロイター 2013年01月11日
日本のGDPの約13%を占める輸出型企業にとって円安は恩恵だが、
残りの87%にとっては原油高、商品高などコスト増に。
円安政策を進める安倍政権は国内の13%に配慮して政策運営をしている。

13%の国内企業のために87%の企業を犠牲にして政策運営していたんですね。


円相場 - Wikipediaによると
2012年
9月に1ドル=77円台前半を記録
11月中旬、野田首相が衆議院解散を表明した頃から徐々に円安に
12月28日には1ドル=85円前後
2013年
1月17日、円安ドル高が進行し、1ドル=90円台を記録
5月10日、NY外国為替市場で円安ドル高が進行し、1ドル=100円台を記録
…という流れ。

円相場は去年2013年5月以降、それほど変わっていないんですね。
※2014年7月24日現在101円台。

円相場を見る限り、円安効果は剥げ落ち、
数量指数のみならず、
輸出金額もマイナスになった経緯がこれでお分かりいただけますね。


輸出の実態
ちなみに去年の同時期に同じ記事を書いていました。
2013年7月24日発表の貿易統計2013年6月速報と報道
内容をもう一度載せると…

平成25年6月分貿易統計(速報)の概要 (pdf)
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輸出金額は4か月連続の増加ですが、
輸出の数量指数は−7.3%で13か月連続の減少となっています。

ずっと輸出自体は減っていますが、円安のせいで金額だけは増えていた。
という状況になっていたようです。

翌月、14か月連続減少にはならず、ようやく数量指数は下げ止まりました。
しかし、またしても数量指数は下がるようになっているのは、
一番上の2014年6月速報でお分かり頂けたと思います。


さて、2013年6月〜2014年6月の金額ベースでの輸出はどうなのか見ると…
※数量指数の比較がなかったので…。

報道発表 平成26年6月分貿易統計(速報)の概要 財務省
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2013年6月の輸出金額 6,058,611百万円
2014年6月の輸出金額 5,939,644百万円


下がってるんですね。

ちなみに、2014年4月から消費税が8%になりましたが、
輸出の増減に消費税はほぼ関係ないと思います。
※輸出の場合、仮払消費税で支払った原材料にかかわる消費税は、
 国内で売り上げたのじゃないので仮受消費税がないため、
 結果的にその支払った消費税が還付されますしね。
輸入はその前に仕入れておけば、その分、得ですが。

アベノミクス最大のポイントは株価操作
先のアベノミクス - Wikipedia
にあるように、株安をどうにかする点もアベノミクスでした。

円安なのに輸出数量も金額も減少し、輸出大国日本っていったいどうなったの?
という世界ですが、株価は今も15,000円台を維持しています。
なぜ?

マスコミは大きく報じませんから、わかりにくいですが、
それは、日銀の異次元緩和や年金の投入で、操作しているから。。

いわゆる約129兆円の積立金を運用する
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の改革
コラム:GPIF改革では描けない年金未来図=斉藤洋二氏 外国為替 外国為替フォーラム Reuters 2014年6月23日

国民の虎の子の年金積立金を株式市場に大量投入する「官製相場」で株価つり上げを狙う。
東京新聞新成長戦略 奇策や禁じ手ばかりだ社説・コラム(TOKYO Web) 2014年6月25日

経済が良くなって株価が上昇しているのではなく、操作しているだけ。。


この間、国民生活は?
たくさんの記事をすでに書いていますね。
ひとつ、ポイントの記事を上げると
貧富の差が拡大し、大不況中の日本なのに、世の中はアベノミクスで幸せ!?

2013年の支出は円安誘導による物価高で支出はかなり増えましたね。
でも2013年の収入は2012年より73円さらに少ない31万4,054円。
3年連続の下落で、1990年以降では過去最低水準を更新。

しかも、2014年になっても、直近でもひどい数字が。
2014年5月勤労者世帯の実収入前年同月比 実質4.6%の減少(名目0.4%の減少)
…ほぼ今年になってからも毎月下がり続けているので、
2014年の現金給与総額の平均は(労働者1人の月当たりの給与平均)は
今年初め、あんなにベアが叫ばれたのに、総額では下がるでしょう。。

でも、収入が大幅に上がった人たちがいたんですね。
なんと年収1億円以上の大企業経営者が2割増に。
2012年度より約2割増え、公表が始まった2009年以降で過去最多に。
…というもの。


身の回りでも大変な状態は見てて誰しもわかると思うんですが…。
なぜ、国民はこれほど寛容なんでしょうか?


マスコミの報じ方
後述と書いたもう一つの部分。

去年2013年7月での報じ方は…

6月の貿易赤字、1808億円に急減 円安効果で輸出増 日本経済新聞
※クリックして頂くと拡大した画像が開きます

実態は違いますよ。気を付けてくださいね。
先に載せた部分を参照してくださいね。

見出しは、
6月の貿易赤字、1808億円に急減 円安効果で輸出増
っとなっています。

つまり、(アベノミクスのおかげで)輸出増!!!!という見出しに。
※前述通り、真実は金額のみが増えていて、
 数量はさらに悪化していたんですよ。
 間違えないでくださいね。


今年2014年7月の見出しは先に載せましたね。

時事ドットコム:貿易赤字、最大の7.6兆円=燃料輸入が高水準−14年上期
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見だしに注目すると、
貿易赤字、最大の7.6兆円=燃料輸入が高水準−14年上期
っとなっています。

いわゆる、原子力発電を再開しないから悪化しているという表現。
※輸出は書けないですよね。数量も金額も減っちゃって。。
 なので、輸入に着目して誘導しています。

いかに真実を隠して国民を誘導して行っているかが、
わかる見出しだと思うんですが。。


国民生活が良くなるためには、
輸出企業に活躍してもらわないといけないとしてたのではなかったのですか?
そのために、国内産業を見殺しにしてきたんじゃなかったんですか!

とはいえ、さらにこんな結果だから、
秘密保護法案や
この秋整備される予定の共謀罪で脅していくわけなんでしょうけど。。

数字、出そろってるんだから、もう気が付かないといけないと思うのですが。
タグ:経済
posted by ポジタリアン イエロー at 14:33| ブログ
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