2014年07月29日

人は何を信じればいい?福島県の異常な空間線量の顛末(追記あり)

NHKのニュースで昨日、次のようなのがあったそうです。
モニタリングポスト 猛暑で不具合か NHK 2014年07月28日23時03分

いつものパターンで、最後に「か」を付けて、
万が一、違っても逃げられるようなニュースの見出しになっています。

その内容はというと…
原子力規制庁によりますと、今月26日の午後、
浪江町の末森集会所で通常の200倍を超える1時間当たり
640マイクロシーベルトを示すなど、
この1週間だけでも8か所で異常に高い値が出たということです。

いずれも異常な値は一時的で、
携帯型の測定器で測っても周辺の放射線量は通常の値でした。

モニタリングポストを巡っては
去年も7月から8月にかけて不具合が相次いだということで、
特に先週の福島県内は厳しい暑さが続いたことから、
規制庁では猛暑の影響で不具合を起こしたとみています。

…とのことでした。

事の経緯 2014年7月25日と26日、そして28日

各地域の空間線量率グラフ 全国サムネイル
※クリックして頂くと拡大した画像が開きます


各地域の空間線量率グラフ 全国サムネイル
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2014年07月25日 福島県浪江町付近で何か起こった?空間線量が一気に14倍以上に!?(追記あり)

私は、それまでの線量を約10マイクロシーベルト以下と書いていました。
10マイクロシーベルトとして640マイクロシーベルトに上昇したので、
64倍としました。

ちなみに、さきほどのNHKのニュースでは200倍とされていましたね。
※ここはポイントの一つです(後述)

そして2014年7月28日の浪江町

各地域の空間線量率グラフ 全国サムネイル
※クリックして頂くと拡大した画像が開きます

このグラフでは16マイクロシーベルトの水平になっています。
ちなみに今日7月29日も同じようなものでした。


これまでの報道は半年や1年後に大きく内容が異なる報道がされている
90万ベクレル→実は500万ベクレル!?福島第一原発、東京電力

再計測で500万ベクレル検出 福島第一観測井戸 朝日新聞 2014年2月6日
内容をかいつまんで書くと…
ストロンチウムの値が
ベータ線を出す放射性物質全体の値より高く出て矛盾が生じたため、
東電は2013年6〜11月に採取した海水や地下水など
約140件分の値を公表せず、計測もやめていた。

そして2013年7月5日計測の
2号機のタービン建屋海側の取水口近くの観測井戸の値を
90万ベクレルと発表していた

計測に誤りがあり、実は500万ベクレルだった。


2013年8月の汚染水300トン漏えい、1リットル当たり8000万ベクレル→2億8000万ベクレルだった。

東電、2億8千万ベクレルに修正 昨年8月の汚染水漏れ 47NEWS 2014年4月11日
福島第1原発の汚染水測定でストロンチウム90などベータ線を出す
放射性物質の濃度を過小評価していた問題で、修正した測定値を発表した。

昨年(2013年)8月にタンクからの漏えいが発覚し、
当時1リットル当たり8千万ベクレルと発表した汚染水は、
2億8千万ベクレルと大幅に上方修正した。
…ということでした。


また、こんなニュースも。
福島の鼻血 人体のごく小さな範囲に1日100mSv以上の放射線!?
で書いたことですが、
がれき撤去で20キロ飛散の恐れ、説明せず 国や東電 朝日新聞 2014年7月14日
昨年(2013年)8月のがれき撤去作業で、
住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで
放射性物質が飛散した可能性を知りながら、
国や東京電力は公表してこなかった。
<福島第1>放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース 2014年7月14日(リンク切れ)
がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億〜1兆ベクレルで、
放出時間は計4時間と推定した。
4兆ベクレルは、
事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。
…だそうです。


まとめると、
2013年7月の観測井戸90万ベクレルと報道

約半年後、
実は500万ベクレルだったと報道

2013年8月の汚染水タンク漏洩は8000万ベクレルと報道

約9か月後
実は2億8000万ベクレルだったと報道

2013年8月の危険ながれき処理は報道せず
放射性物質が飛散した可能性を知りながら、国や東京電力は公表せず

2014年7月に発覚


NHKニュースの矛盾
「モニタリングポストを巡っては
去年も7月から8月にかけて不具合が相次いだということで、
特に先週の福島県内は厳しい暑さが続いたことから、
規制庁では猛暑の影響で不具合を起こしたとみています。」

そのころ(東京オリンピックを決める直前の2013年8月)の出来事では、
かなりの隠ぺいがされていたことを
上記の出来事から報道機関は知っているにもかかわらず、
真実かどうかわからない一方的な官庁からの情報を垂れ流している
※このニュース自体に信憑性がないですよね。
 あるのは、官庁の公式発表というだけ。
 官庁の公式発表をそのまま流すのなら官庁のHPだけで十分です。


「原子力規制庁によりますと、今月26日の午後、
浪江町の末森集会所で通常の200倍を超える1時間当たり
640マイクロシーベルトを示すなど、
この1週間だけでも8か所で異常に高い値が出たということです。

いずれも異常な値は一時的で、
携帯型の測定器で測っても周辺の放射線量は通常の値でした。」

通常の200倍というなら、もともとは3.2マイクロシーベルトということに。
でも、今も(7月29日)16マイクロシーベルトで水平に。

NHKのニュースでは、「異常な値は一時的」としている点。
モニタリングの数値くらいは報道機関だから知っているはずにもかかわらず、
もちろん、今なお16マイクロシーベルトであることを知っていると思われるのに、
その矛盾を無視して、一方的に官庁からの情報を垂れ流している

すぐに値がこうしてわかるのに、
その根拠となる数字を示さず「異常な値は一時的」とするほうが、
私は異常だと思います。

こういった報道を正しいと感じるか、
過去の報道との矛盾点から、おかしいと感じるかは人それぞれだと思いますが、
私は今のNHKをはじめとした報道に対しては、
細心の注意を払ったほうがいいような気がします。

なにより、半年や1年で「間違っていた」と小さく報道したりするので。
そして、それで責任をとるわけじゃなく、うやむやにするので。


関連記事:マスコミと官庁との関係において
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追記:福島第1原発1号機の建屋カバー撤去はまだだそうです

福島第1原発1号機の建屋カバー撤去できず 放射性物質の飛散対策不十分 (産経新聞) - Yahoo!ニュース 2014年7月28日
(2013年夏)3号機のがれき撤去の際に
大量の放射性物質をまき散らしたことが判明し、
飛散抑制対策が不十分であると政府が指摘しているためだ。
福島県などは工事の影響を考えて
放射性物質の監視装置を周囲に増設する方針を決定。
ただ飛散抑止の抜本対策はないのが現状で、
カバー撤去が進まないと廃炉工程全体への遅れにもつながる。
…だそうです。

そこで、東電は飛散抑制対策を考えたそうです…
東電は飛散抑制対策として、作業時に散水したり、
ちりを吸引する局所排風機、防風シートを導入。
設備機器の開口部をふさぐため大型の風船も用意した。
ただこれらの対策の効果は不透明だ。
福島県廃炉安全監視協議会は今月17日、
原発を視察した上で「飛散を防ぐ万全の対策と十分な情報提供を」と求めた。
…とか。

とはいえ…
原子力規制委員会は
「飛散防止を十分にしなければ1号機の工事は着手できない」
と指摘した。
…そうです。


なので、2014年07月25日 福島県浪江町付近で何か起こった?空間線量が一気に14倍以上に!?(追記あり)
などの記事に書いた「1号機を覆う建屋カバーの解体」が原因では?
というのは、違っていた可能性がありそうです。

とはいえ、空間線量が上がったのは事実。
NHKの報道にある「故障や不具合」と本当に言い切れるかは、
上に書いた本文を見て頂ければ、なんとも言えないことになりますよね。

ということで、私的な仮説としては、
「東電の飛散抑制対策」を一部で実験してみたのでは?
というあくまで推測です。

実験せずに、その対策が十分か不十分かはわかりませんよね。

ちりを吸引する局所排風機などは、どの程度、除去できるかは、
やってみないとわからないでしょう。
少なくとも私は「故障や不具合」ではないと今も考えています。
タグ:心理 原発
posted by ポジタリアン イエロー at 14:03| ブログ
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