
Konyaku batake / kazamatsuri
コンニャクと言えば…いろいろ記事を書いてきましたね。
ラーメン、コンニャク、お豆腐ってどうやって作られる?では、
コンニャクの凝固剤は通常、水酸化カルシウム(消石灰)水溶液ですが、
そもそもは草木の灰を水に溶いたものだったりしたんですよね。
また、浄瑠璃?それとも蒟蒻??では、
昔の落語のネタで、
芝居蒟蒻芋蛸南瓜(しばいこんにゃくいもたこなんきん)をご紹介しました。
農林水産省-農作物についての故事・ことわざ
にも載っていて…
江戸時代、女の人の好きな物を語呂(ごろ)がいいように、
言葉の調子がいいように、並べたものです。
…だそうです。
女性の好きなものだったんですねぇ。コンニャク。
さらに、変わった記事では、
死体花、死体の花と呼ばれる植物 ショクダイオオコンニャクってご存知ですか?
っていうのもありましたね。
コンニャクの仲間であるショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)。
これがいわゆる死体花と呼ばれるとても大きくて…臭い花。

Amorphophallus titanum / Paul J. Morris
7年に一度2日間だけ咲くお花だったんですよね。
そんな、意外とネタ豊富なコンニャクさんですが、
今回は昔の印刷、複写方法でコンニャクが使われていたとするもの。
それも、そんな無茶に昔じゃないんですよ。
コンニャク版(こんにゃくばん)と言って、平版印刷の一種。
西欧ではヘクトグラフなんてお洒落な名前が。
※コンニャクと言われていますが実際はゼラチンや寒天などが利用されたとか。
コンニャク版 - Wikipedia
西欧のヘクトグラフが日本に導入されたのは、
明治元年(1868年)以降の1870年代とか。

1876 Transfer-Tablet-Hektograph-Holcomb 1 コンニャク版 - Wikipedia
実際にコンニャクを利用した場合は数枚から20枚程度が限界だったそうです。
技法的には単純、能率的であったがガリ版の発明とともに姿を消したとか。
ガリ版というのも懐かしいですね。
※というか、私もその世代。
でも、ほとんど使ったことがないまま、コピー機の時代になりましたが。
話を元に戻して、大正時代でもコンニャクを使って複写してたようです。
※コンニャク版と言われるのは、ゼラチンや寒天だそうですが。
でないと、コンニャクはもったいないですよね。。
貴重なコンニャク芋から作るのだから。
【いろいろな複写物 1/3】
かつて、“こんにゃく”を使った複写方法があったのです。この方法は、明治10年代から大正期にかけて利用されました。
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— 東京都公文書館 (@tokyo_archives) 2014, 7月 28