
Forest lake in summer / Axel-D
以前書いた記事、
色としての赤、言葉としての赤
を見ていて、続きでもと思って、
緑 - Wikipediaを見ると、いきなり…
緑(香Aみどり)は、寒色の一つ。
…なんてあり、びっくり!
えっ!?緑って寒色なの???
確かに、暖色とは言えなくても、寒色って言われると、何か違うような。。
そこで、いつものように調べてみることに。
まずは定義を見ないとですよね。
暖色と寒色の定義
暖色(だんしょく)は、色の種類で、視覚から暖かい印象を与える色。
赤、黄色、オレンジ色などから受ける。
比較的進出して見えるので、別名を進出色という。
(参照)暖色 - Wikipedia
寒色(かんしょく)は、色の種類で、視覚から寒い印象を与える色。
青、もしくは青に近い色から受ける。
比較的後退して見えるので、別名を後退色という。
(参照)寒色 - Wikipedia
…だそうです。
これらの定義では緑が暖色なのか寒色なのか、あまりはっきりしないですよね。
進出して見える、後退して見えると言われても、うーんっていう感じだし。
それもそのはずで、中性色という定義もありました。
中性色とは、
赤と青の間の紫、青と黄の間の緑などの
一部、寒暖のどちらにも感じられる間の色ともいえる2色の中間の色のこと。
(参照)中間色 - Wikipedia
それなら、分かる気がしますよね。どちらでもないって。
暖色・中性色・寒色という3分類なら、そうなるんだってね。
でも、暖色・寒色という2分類なら、寒色にされる
…その理由が気になりましたが、
推測することにしました(これという結果がなかったので)。
緑が寒色とされる理由を推測してみた
1.昔の日本では、青と緑は未分化だった。
…信号機の色は緑色なのに、青っていいますよね。
緑色の葉っぱなのに、青菜って言いますよね。
古代日本語の固有の色名は、アカ・クロ・シロ・アヲの四語のみ
だったとの説が存在するそうで、
緑「ミドリ」という言葉が登場するのは平安時代になってから
なんだそうです。
(参照)緑 - Wikipedia
緑なのになぜ青というの?
ということは、青が寒色なら未分化だった緑も寒色?
2.熱い炎は暖色の赤、冷たい海は寒色の海、木々の葉っぱは…やっぱり冷たい?
暖色は暖かい色という字面ですよね。
赤やオレンジ色が示す炎は確かに熱いですよね。
触れませんよ。
えっ?緑の炎もあるって??
それは炎色反応ですね。
よく知りませんが、ホウ素を燃やすと黄緑色だったり!?
って、それはとっても特殊なことなので、この話では無関係です。
(参照)炎色反応 - Wikipedia
逆に寒色は寒いというか、冷たい、もしくは常温と考えると、
海や水が示す青は常温もしくは冷たいですよね。
また、緑を示す木々の葉っぱもやっぱり、常温もしくはひんやり。
そう考えると、寒色なのかなと。
さらに余談ですが、
燃焼時の発色が赤や橙といった暖色系の色の炎よりも
青や水色といった寒色系の色を出す炎の方が高温なんだとか。
(参照)寒色 - Wikipedia
…うーん、ややこしい。。
3.寒色にも見やすい色を入れたほうが便利?
緑 - Wikipediaには次のような記述が…。
緑は寒色であるが、他の寒色(青、紫)と比べて、
暗い所でも識別が容易である。
特に「緑と白」との対照は、「黄色と黒」と同様に
目立つ組み合わせとなっている。
このため、寒色の灯火には緑色灯が多く用いられ、
蛍光塗料には緑で塗装される物が多い。
例えば、非常口の看板・灯火や自動車のナンバープレート、
信号機の灯火部分周辺などは緑と白の組み合わせで示され、
非常に目立つ対照となっている。
…だそうです。
色の識別で、赤(暖色)と対比して示したい時に、
青(寒色)では、目立たないので、
目立つ色である緑を寒色の分類に入れたほうが便利だった!?
っと、理由はともあれ、
緑色は3分類なら中性色、2分類なら寒色ととりあえず覚えておきましょう。。

Landscape - Green View, Halla / Olof S
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