
[divide] Right: Japan Sea, Left: Pacific Ocean / tsuda
雨の兄弟たちは、
ほんのちょっと舞い降りる場所が違っただけで
全く違う水の人生を辿るのでした。。
その場所は分水嶺(ぶんすいれい)。
ちょっとの場所の差で、兄は太平洋へと旅立ち、
弟は日本海へと流れていった。。
分水嶺ってご存知ですか。
私は以前、テレビで知ったような気がしますが、
水は高いところから低いところへと必ず流れますが、
どこに降るかで流れ込む川が変わり、注ぐ海も変わってきますね。
分水嶺(分水界)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語なんだそうです。
(参照)分水界 - Wikipedia
上の画像は分水嶺公園。
山から流れてくる水は、一方は庄川を経て日本海に、
もう一方は長良川を経て太平洋に注ぐという場所なんだそうです。
分水嶺公園 郡上観光どっと混む
ほんのちょっとの差が運命を分けるところが泣けるんですよね(笑)。
えーっと、そんなこんなで兄弟は泣き別れ。。
というのがそのまま名称になってるのが安芸高田市の泣き別れ↓
ここに降った雨水が南は太田川へ北は江ノ川へと
泣いて別れたのであろうと物言わぬ水の心情を昔の人が推し測って
名づけられたのだとか。
※江の川に流れ込んで日本海へ、太田川は瀬戸内海へ。
(参照)分水界 - Wikipedia
何事にも注意深くない私にはとても気づかない話ですが、
知ってみると楽しいですよね。
思わず見てみたい!
京都市には分水嶺がない。。わけないですよね。
鴨川に流れるか桂川に流れるかという場所があるはずと思って検索すると
「西大路三条付近で桂川と鴨川の分水嶺を越えることになる上」
という一文を見つけました。内容は西高瀬川のことなんですけど、
おおよそ西大路あたりが分水嶺なんでしょうね。
(参照)西高瀬川 - Wikipedia
海はみんなつながってるんで
最終的には再会を果たしてるはず。よかったよかった。。

Sea Otters (Mom with pup) at Target Rock near Morro Rock in Morro Bay, CA 04 April 2009 / mikebaird
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