
Grimm's Fairy Tales / Resident on Earth
おとぎ話って子供のころ、
よく読んだり、寝る前に読んでもらったりしましたよね。
おとぎ話って漢字では御伽話って書くようですが、
「お話」の「お」と「話」の間に入っている
「とぎ」という漢字「伽」、どういう意味があるんでしょうか。
寺院などの建築で出てくる
「伽藍配置(がらんはいち」の「が」でもありますが、
ちょっと辞書で見てみましょう。
伽(とぎ)とは、
退屈をなぐさめるために話し相手をすること。また、その人。
病人の世話をすること。看病。
寝所での相手をすること。また、その人。
とぎ【伽】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
…などの意味があるそうです。
なるほどですよね。子供を寝かしつけるときに読む本ですしね。
説話 - Wikipediaによると、
太閤秀吉が抱えた御伽衆の語った面白話に起源があるんだとか。
この御伽衆(おとぎしゅう)は、主君の側に召し出されて
政治や軍事の相談役となり、また武辺話や諸国の動静を伝えたり、
世間話の相手も務めた側近という役目だったそう。
(参照)御伽衆 - Wikipedia
豊臣秀吉の場合、一説には800人もいたとか。
武家出身者も多かったみたいですが、有名な方といえば千利休さん。
今の時代、テレビやインターネットがありますが、
昔々は、誰か話し相手がいてほしかったのかもしれませんね。
伽(とぎ)という言葉の意味から、
夜伽(よとぎ)とは、
主君のため、病人のためなどに、夜寝ないで付き添うこと。また、その人。
女が男の意に従って夜の共寝をすること。
通夜に死者のかたわらで夜どおし過ごすこと。
よとぎ【夜伽】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
…という意味も。
説話 - Wikipediaによると、
その晩に話される話が夜伽話、そしてそれが転じて御伽話になったとか。
何気なく子供のころから聞かされていた「おとぎ話」という言葉に、
こんな意味があったんですね。
子どもにおとぎ話って何?って聞かれても、
話してもポカーンっとしちゃいそうですが。。
ちなみに英語ではフェアリーテール(Fairy tale)。
フェアリーは妖精、テールは物語という意味。妖精の物語だったんですかね?
ドイツ語でおとぎ話はメルヘンだそうですよ。

Fairy tale castle / Jeroen Kransen