2014年06月06日

ECB(欧州中央銀行)がマイナス金利を導入したそうです。


€ / Paul!!!


ECB(欧州中央銀行)がマイナス金利を導入
欧州中央銀、異例のマイナス金利導入 デフレ回避が狙い 朝日新聞 2014年6月5日
欧州中央銀行(ECB)は(2014年6月)5日の理事会で、
ユーロ圏18カ国の政策金利を、
現行の年0・25%から史上最低の0・15%に引き下げることを決めた。
あわせて、民間銀行がECBにお金を預ける際の金利も
現行の0%からマイナス0・10%に引き下げ、「マイナス金利」に踏み込んだ。
主要な中央銀行では初めての異例な金融政策で、
デフレ突入を避けるねらいだ。

市中銀行が中央銀行に預け入れる際の金利 現行0% → マイナス0.10%へ
…というもの。

ずっと選択肢!って言われ続けていましたね。
去年のニュースでは、こんなのもありました。
ECBのマイナス金利、導入なら強力なシグナルに コラム Reuters 2013年11月26日
今年の2月にも「真剣に検討している」という話がありました。
ECB、中銀預金のマイナス金利を「非常に真剣に検討」=専務理事 Reuters 2014年02月13日

マイナス金利って何でしょうか?
定義では、単に金利がマイナスになること。のようです。
マイナス金利 とは - コトバンク

今回、ECBが実施したマイナス金利は、
中央銀行の口座に預け入れる市中銀行の預金です。
それがマイナス金利になるようです。

では、預けなかったらいいんじゃないの?って思っちゃいますが、
日々の銀行間での資金取引や証券取引の代金の決済などにも使われているので、
決済システムの概要 :日本銀行 Bank of Japan
まったく預けないわけにもいかないようです。


今回、なぜマイナス金利にするのかというと、
1.民間銀行はECBに預金をすればするほどお金を支払うことになり、
  損をするため、お金を企業への貸し出しに回す効果があるとの期待がある。
2.市場金利にも押し下げ圧力となり、ほかの通貨より魅力が薄くなる分、
  ユーロ安、輸入品価格の上昇などを通じてインフレ率が高まるとされる。
欧州中央銀、異例のマイナス金利導入 デフレ回避が狙い 朝日新聞 2014年6月5日
…だそうです。

通貨安競争の一環でもあるわけですね。


マイナス金利のメリット・デメリット
今回のECBは、中央銀行・市中銀行間でのマイナス金利ですが、
その後、さらに引き下げが行われれば、
今度は市中銀行・預金者間でのマイナス金利になるかもしれません。

あくまで私が思うメリット・デメリットですが、書いてみます。

その前にメリット・デメリットとしましたが、
メリットと思っていたものがデメリットになる可能性の方が高い気もします。


1.中央銀行・市中銀行間でのマイナス金利
すでに上述しましたね。
メリット:
・マイナス金利のため中銀から市中銀行にお金が戻り、市中にお金が回るはず。
・市中の預金金利もさらに低く設定されることになるので、通貨安に出来る。
・通貨安にできるので、輸入商品の高騰からインフレに。

デメリット:
・市中にお金が回る(貸し出しが増える)と思ったら、
 銀行による株式などへの投資に資金が向かい、依然として貸し出しは増えないかも。
・商品先物などに資金が向かうと、
 量的緩和と同様、ガソリンや大豆などの価格高騰を引き起こすことも。
・通貨安や価格高騰により「インフレ達成」と中銀が喜ぶ影で、
 国民生活は厳しいものに(スタグフレーションに)。
 ※スタグフレーション:インフレと不況の同時進行。
  国民から一部金持ちへの所得移転で国としては不況にならなくても、
 (逆に景気がいいと言える場合を作れたとしても)
  多くの国民生活が苦しくなる場合も(余談として後述)


2.市中銀行・預金者間でのマイナス金利
言われているメリット:
・銀行にお金を預けると利息を支払わないといけないから、消費を促進する

デメリット:
・銀行にお金を預けると利息を支払わないといけないから、
 決済で使う最低限のお金以外は、タンス預金に切り替える。
焦点:欧米で広がるマイナス金利、消費より貯蓄促す逆効果も Reuters 2012年07月19日
・電気代やガス代などの口座振替のためにお金を預金すると
 利息を支払わないといけないから、
 場合によっては口座振替をやめる人も出てくる。
 (社会的な事務が旧態依然に戻って、社会的なコストが無駄に増える)


Frankfurt - Skyline / cfaobam


余談:スタグフレーション
 ※スタグフレーション:インフレと不況の同時進行。
  国民から一部金持ちへの所得移転で国としては不況にならなくても、
 (逆に景気がいいと言える場合を作れたとしても)
  多くの国民生活が苦しくなる場合も(余談として後述)
って書きましたね。

今の日本がまさにその状態だと思うんですが、
数字上でも明らかになりつつありますね。

(2014年)4月毎月勤労統計調査(速報):6月3日発表では、
4月の現金給与総額は前年比では0.9%増と2カ月連続で増加したが、
物価の変動を考慮した実質賃金は前年比3.1%減と
2009年12月以来の大幅なマイナスとなった。
4月から8%に消費税率が引き上げられた影響が出た。

なかでも所定内給与は、前年比0.2%減と
ベアの効果はほとんどなかったことが示された。
賃金改定の適用時期を5月以降とした会社も多く、
ベアの効果は来月以降に表れる可能性もある。
ただ、毎月勤労統計の賃金は確報時点で下方修正されることも多く、予断を許さない。
市場に不安と楽観、消費増税後の日本経済に見方交錯 Reuters 2014年06月4日

実質賃金が減るのは10カ月連続。
今回は消費増税でモノやサービスの値段が上がり、
前年同月比1・3%減だった3月よりも家計収入の目減り幅が拡大した。
実質賃金、10カ月連続減少 4月、消費増税響く 朝日新聞 2014年6月3日


実質賃金とは、名目賃金(もらう賃金)にインフレ率を考慮したもの。
これがマイナスになると、たとえ名目賃金が上がっても生活は厳しくなる。

そんな実質賃金は10か月連続減少、しかも4月は-3.1%。
消費意欲が高いとか、個人消費は好調と言われますが、それ、ほんと?
実際には、絞れないほど絞りとられた国民が
ずっと最低限の必需品しか買わなくなっている中で、
一部の所得移転された金持ちが金や宝飾品など将来に換金できるものを買ったため、
消費が好調と言われてるだけでは?あくまで私の想像ですが。。

所定内給与のマイナスって朝日では、
「短時間勤務のパート労働者の比率が増えたため」とありましたが、
要するに所得が減ってますよね。

ベースアップされたヒトは名目賃金が増えたかもしれませんが、
この数字の内容では、
中小企業なら給与が減らされた方もかなりいらっしゃるんでは?と危惧しています。

給与は引き下げられないよ。
って思ってる人もいるかもしれませんね。
だから、ニュースでも「中小企業への波及はまだ」で、
今までの状態で据え置かれてるはずのような感じになっています。

現実には、そうではなくて、
アベノミクスで中小企業はかなり経営が厳しくなった可能性が高いと思っています。
でも、倒産数は減ってるよって思う人もいますよね。
京都府内倒産減少、20件 5月、負債総額も下回る 京都新聞 2014年06月05日

倒産する前に辞める企業(隠れ倒産)も増えてるそうです。
また、支払い猶予の法律のおかげで今は残れている中小企業も多いそう。

では、そういう企業では、給与はどうなるか。
未払いです。一部未払いだったりします。
「会社が倒産したら給与も支払えない」と言って、
一部未払いを従業員にのませます。

そういう企業も増えている可能性がありそうです。


もともとECBのお話から、最後は脱線しちゃいましたが、
金融街は活況かもしれませんが、実体経済は世界的に疲弊していってますね。
このマイナス金利でさらに実体経済が傷つかないことを願うばかりです。


50 Euro Notes - European Central Bank / BlatantWorld.com
タグ:経済
posted by ポジタリアン イエロー at 07:48| ブログ
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