でも、ちょっと触れた内容なので、ちゃんと調べてみました。
2013年4月〜2014年4月のものですが、
東日本大震災後の東日本は東へとずっと引っ張られていますね。

最新の地殻変動情報 国土地理院
では、東日本大震災前はどうだったんでしょうか。
海溝型の大地震は陸側プレートが海のプレートに押し込まれて、
最後に跳ね上がって地震を起こしますね。

東日本大震災で跳ね上がった陸側のプレートは東へと進みます。
大震災の時は牡鹿半島で約5.3m東南東へ移動したんでしたね。
(参照)牡鹿半島 - Wikipedia
では、震災前は西へと押し込まれていたのでしょうか。
震災直前の国土地理院を調べると
平成23年2月の地殻変動について|国土地理院 2011年3月8日
特に目立った変動は見られません。

全国の1年間の地殻変動(平成22年2月下旬から平成23年2月下旬まで、別紙15)PDFファイル 国土地理院
これなんですが、全国を収めると小さくなってしまってわかりにくいですね。
なので、地域ごとに拡大してみます。
北海道と東北 2010年2月〜2011年2月の地殻変動

全国の1年間の地殻変動(平成22年2月下旬から平成23年2月下旬まで、別紙15)PDFファイル 国土地理院
東北地方はやっぱり西に移動していますね。
関東と中部、北陸地方 2010年2月〜2011年2月の地殻変動

全国の1年間の地殻変動(平成22年2月下旬から平成23年2月下旬まで、別紙15)PDFファイル 国土地理院
関西と四国、九州地方 2010年2月〜2011年2月の地殻変動

全国の1年間の地殻変動(平成22年2月下旬から平成23年2月下旬まで、別紙15)PDFファイル 国土地理院
平成23年2月の地殻変動について|国土地理院 2011年3月8日
豊後水道周辺では、
プレート間のゆっくり滑り(スロースリップ)現象に伴う地殻変動の影響が見られます。
…ということで、九州は南海トラフの方向に矢印が向いています。
※今の2014年のとは、固定点が違うようなので、
・2014年のは秋田県を固定して、全国の地殻変動を見たもの
・2011年の震災前のは、☆印が付いているので、おそらく新潟県が固定点
特に関西などで違和感を感じるかもしれません。
これを調べて、一番驚いたことは、
この地殻変動では、東日本大震災を予知できないってことですよね。
何と言っても「特に目立った変動は見られません。」ということでしたから。
地殻変動の方向ではなく、
それぞれのひずみ度合から、ストレスがどれほど溜まっているかを検証しないと、
単純に地殻変動だけをみても何もわからないのかもしれません。
この地殻変動から考えられることは、
海溝やトラフの方向へ向かう矢印のあるところは、ストレスが発散されたところ、
海溝やトラフの方向とは逆向きの矢印のあるところは、今まさにため込んでいる最中。
そんなふうには言えそうですが。